GREETINGS
ごあいさつ

困った時は、まずご相談ください。
現在、淡路島の人口は約13万人。事務所のある洲本市では、高齢化率が約37%、独居老人が約6人に1人と全国平均と比べても高くなっており、今後も高齢化がどんどん進んでいくと予測されています。
そんな現状をうけ、「今、私にできることは何か」を考えたところ、生まれ育ったこの淡路島が抱える地域の問題・課題に取り組み、少しでも役に立つことができればと考え、開業いたしました。
私の専門は、相続・遺言・後見ですが、その分野を選んだきっかけは、突然訪れた「母の死」でした。人は、いつか絶対に「死ぬ」。
そんな当たり前のことを痛感したそんな出来事でした。
当時、母は病床で、「遺言を書きたい」と言いました。その時、私は、「遺言」とは、どのようなものかあまり知りませんでした。「遺言なんて縁起が悪い。今、書くと生きる気力を失い、あきらめて死が近づいてしまう」、そんな風に私は考えたからです。
私の無知がゆえに、母の「最期の想い」をのこす機会を奪い、遠ざけてしまいました。その結果、母は、何も残すこともなく、この世を去っていきました。ドラマでよく見る「命が途切れる最後の瞬間の言葉」なんてものも、現実ではありませんでした・・・。きっと伝えたい想いがたくさんあったはずなのに・・・。今となっては、あの時、母がどんなことを私たち家族に伝えたかったのか・・・、その「想い」を知るすべはありません。
最も身近な母親という存在が消えてしまったことで、これまで、ぼんやりとしていた「死」というものが、決して他人事ではなく、誰もが、いつか必ず訪れるものだと痛感させられたそんな出来事でした。
そんな私の苦い経験・後悔から、「遺言」というものを正しく知って貰い、後悔する人を一人でも減らしたい、と考えるようになりました。
また、人が亡くなると必ず「相続」というものが起こります。「相続」は一生に何度も経験するものではありません。ややこしい相続手続きに追われてしまい、家族が故人とゆっくり最期のお別れも出来ない、そんなことはあってはならないことだと私は思います。
最期の別れの時間は、決して長くはありません。自分の母の時のように、悔いが残ってしまわないように、家族にとっても、故人にとっても、後悔することがない別れ、見送りのためのお手伝いを私ができればと思い、現在に至ります。
そして、3つ目の専門「成年後見」は、地域でのセミナー活動していく中で、必要性を感じたことから取り扱うことを決めました。
高齢に伴い認知症等の発症で判断能力が衰えた時の「成年後見制度」は、一般的に広く知られていますが、身寄りのないお年寄りにふりかかってくる問題や障害のある子の親が高齢になり、子の世話をすることができなくなった時の子どもの将来について、どんな方法があるのか、情報を得る機会が圧倒的に少ないと感じたからです。この場合も「成年後見制度」というものが深く関わってきますが、たとえ、お一人様であっても判断能力が衰えていたとしても、いつまでも自分らしく、幸せに暮らしていくことができるよう、ご本人はもちろん、そのご家族にとっても納得のいく形をいっしょに探していくことを私は心がけています。
そのため、「身寄りのないお一人様の対策」と「障がいのある子の親なきあと対策」を「相続」・「遺言」・「後見」の三本柱に加え、特に力を入れて、専門家として、日々取り組んでいます。
一生の中で出会える人は、ほんのわずかです。そんな限られた人の中で、みなさんとお会いできることを楽しみにしています。
様々な不安や悩み、お困りごとがあれば、まずは私に話してみてください。私が最後までよりそい、しっかりと解決に導きますので、どんなことでもお気軽にご相談ください。